静岡県議会議員 野崎正蔵(のざきしょうぞう)公式サイト・のざき正蔵の県まで届け!磐田の声

地域と青少年教育について考える
2003/07/11

人は何処で学ぶのか
家庭・学校・社会のそれぞれの教育機能の融合の必要性について、指摘されることが多くなってきました。「学社融合」という教育施策です。
一般的に、人の人格形成や資質・能力の向上については、乳幼児期から青年期までの家庭生活の中での教育、幼少期から青年期にかけての学校教育、学校を卒業してからの社会教育が、それぞれに人の成長に影響を与えているとされています。
教育制度学においては、教育の仕組みを意図・形式に即し、インフォーマル・ノンフォーラム・フォーマルと分類しています。
インフォーマルな教育とは、潜在的に営まれる無意図的・無形式な教育で、いわば家庭や社会生活そのもの中で学んでいくことを差し。ノンフォーマルな教育とは、部分的には顕在化することもある意図的・無形式な教育で、スポーツや文化活動・ボランティア・地域活動など社会教育的分野を差し。フォーマルな教育とは、潜在的に営まれる意図的・形式的な教育で、学校教育を差します。
史実としてみれば、インフォーマルな教育は原始の時代から存在し、社会の発展とともにノンフォーマルな教育が行われるようになり、さらに、社会の近代化の中でフォーマルな教育が体系的に組織化されたといえます。学校という教育的仕組みが確立されてきたのも、振り返れば100年そこそこといえます。
現在の課題とこれからの在り方について
つまり、教育は学校だけで行うものではなく、日常的な地域の様々な活動の中にも教育要素は多分に含まれています。私達は、急速に発展してきた社会の中で、人間関係や共に作業する共働といった精神さえも効率化してきてしまったのかもしれません。このために生じた地域の教育力の低下も指摘されてきました。
このところ多発する痛ましい事件の背景・要因には、人間関係や社会の仕組みの歪みによるものも少なくありません。今一度、教育再生といった観点からも、地域を捉え直し、立て直しを図っていく必要を感じています。生きていくことが誇りに思える地域の再生です。
親から受ける家庭教育も大変重要です。家庭教育に関する考え方として、家庭の小規模化や孤立化によって、家庭の教育力の低下が指摘されています。本町においては、各種の取り組みがされておりますが、若い親やこれから親になろうとする人達に、子供の精神的・身体的発達について系統的に学べる機会を創設してはと考えます。また、自発的に活動を進める子育てサークルに対しての広報活動や情報提供などの支援も充実させていく必要があると考えます。親自身が子育てに不安や悩みを抱えている昨今です。不安や悩みを抱える親たちが孤立化することなく、気軽に相集える環境整備の必要があると考えます。
もうひとつは、核家族化や少子化、共働き増加により生じる家庭教育の歪みが指摘されていますが、考え方によってはこれについても地域の再生を図る上でサポートが可能になるのではと思います。少子化・核家族・一人暮らし等の家庭的課題であっても、自分の家には子供はなくても地域にはいる、一人っ子であっても地域には兄弟・姉妹がいる、青年も壮年もお年寄りも地域には必ずいるはずです。地域は大家族という考え方です。
その中で様々な出会いやふれ合い・分かち合いがもてる交流が図れるとしたら、人間関係までも効率化をしてきた中での社会問題の対策にもつながるのではないかと考えます。人間関係づくりは素晴らしい面を持つ反面、わずらわしさやめんどくささも合わせ持っております。しかし、人間社会の中でそうした生きにくさを学ぶ姿勢も大切だと考えます。
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